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麻生総理 [政治・社会]

マーケット関係の話題が多くなり勝ちなこの頃ですが、余りこの話ばかりでも楽しくないので少し休憩。一つ言えるのは、不良資産買取機構を始めとする金融安定化法案が通ったとしても、まだまだ終わりじゃないということです。90年代の日本は整理回収機構に加えて銀行に直接公的資金を注入しました。米国もここまでするまでは、とても安心できる状態ではありません。 

麻生内閣が固まりました。郵政造反組は完全復活です。少子化大臣に小渕優子34歳に新味がある程度。暫定政権なので、閣僚の顔ぶれをとやかく言っても仕方ないので、特に「感想なし」です。 さて、麻生総理総裁ですが、麻生という人は個人的には余り好きではありません。自分の育ちが良いせいか、差別的な発言を行うことも多く、福田さんが好んだ、「大衆の目線」からは程遠い人です。

しかし、前任者二人よりは期待をしたいと思っています。 

判りやすさという意味では、「郵政民営化!」とか「美しい国日本!」といったキャッチフレーズを連呼する方が判りやすいのですが、実際の政治はもっと複雑です。竹下総理は「言語明瞭意味不明」と揶揄されながら、消費税という不人気だけれども日本にとって必要な政策に取り組みましたし、宮沢総理もマスコミの人気は今ひとつでしたがバブル後の難しい経済運営に取り組みました。 

ちっぽけな会社の社長ですら思うことの一つに、表も裏も無い、なんていうことは有り得ないということがあります。例えば、「従業員は大事だ」と理念では思いながら、会社やポジションに向いていない人、どう育成しても能力不足の人に最後どのように向き合うのか、業績を伸ばすことは大事だけれど、皆の仕事を増やしてしまう。その場合人的・インフラ面での恒常的な立ち遅れをどのようにごまかすのか、といった白でも黒でもない選択に常に追いまわされます。こういう気持ちが先立ったせいか、1年前に「社長就任おめでとうございます」と人から言われても、笑顔で返すことが出来ませんでした。決して照れ隠しをしていたわけではないのです。

自分の信念や理想を貫くことが出来ればある意味、「楽」です。誰だってお年よりは大事にしたいし、税金なんて上げたくない。しかし、何かの制度を作るとき、制度を変えるときは、そのことによってデメリットを受ける人が必ず出てくるはずです。そのデメリットを理解しながら、何かを成し遂げようとする時、誰しも歯切れが悪くならざるを得ないのだと思います。 

歯切れの悪いことを話す時、真っ当な人間であれば、苦渋の表情をしている筈です。3回目のチャレンジでやっと内閣総理大臣になった麻生さん、余り嬉しそうな顔してませんね。去年落選したときの方が余程明るい顔をしていました。今後彼が向き合わなければならない苦汁の選択の数々に、今からプレッシャーを感じている顔だと思います。個人的には好きな人ではありませんが、政治家としてはいいかもしれません。


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