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これからの株式投資をどう考えるか [市場・運用]

世界的に株価の下落が止まりません。お金の流れが安全資産に向かっています。株から金へ、ドルから円へ、債券から現金へ・・。アメリカの短期金利が0.2%に下がっています。どこにリスクが潜んでいるのか判らず、誰を信じていいのか判らず、市場関係者が悲鳴を上げながら逃げ回っている状況です。

昨夜、米国株が4%下落し、アジアの市場も軒並み下落しています。PER、PBRといった指標で見るとかなり割安に見え、市場が健全な状態であるならば、個人投資家にとってはそろそろ買い始めても良い状況に見えます。7月の頭までは、「買い場が近い」というコメントを私も出していました

しかしここは、個人的には方針変更したいと思います。理由は二つです。

1.2002年からの上昇相場が完全終了
長期的な上昇相場が完全終わってしまったと思われます。チャートのどの指標を見ても下を向いています。相場ですから下げたら上げるというリバウンドはあると思いますが、一度上昇の終わった相場は3年程度低迷します。下落の始まりが去年でしたから、まだ1年半は低迷が続くと考えたほうがいいと思います。

2.市場の機能が壊れてしまった
株式も債券も、所詮は「紙」に書いてある金額です。これを売買するには、その紙に書いてあることが正確に履行されるという相互の信頼関係が必要です。AIGやリーマンやメリルが破綻する市場で、これからも誰がどこでどんなリスクを抱えていていつ破綻するか判らないという状況下で、この「信頼関係」がどこかに行ってしまいました。一度失われた信用の回復には、努力と時間が必要です。これは抜本的な政策発動などで、一朝一夕に回復するものではありません。

今起こっていることは、大恐慌と呼ばれた1932年の状況よりも悪いのかもしれません。自分の手元の流動性を大事にして、ある程度市場から距離を置いておく姿勢が必要です。日本のバブルがはじけた1990年にも、下落するたびに、「絶好の買い場!」と訳知り顔でお金を注ぎ込んでいる人達が結構いました。そうならないように、現金(円とは限りません)と収入を大切にしましょう。下落とリバウンドを繰り返しますから、腕に覚えのある人には面白い相場かもしれませんが。

2週間続いた出張生活もやっと終わりです。午後には日本に帰れます。愛犬に会えるのが楽しみ☆。
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