容疑者Xの献身 - 東野圭吾 - [本・映画]
海外出張の時に成田で買って、そのまま読まずに置いてあったのを思い出して週末に読みました。最近文庫化された直木賞作品です。湯川教授という物理学者が謎解きをする「ガリレオ先生」シリーズで、映画化もされているようですが、殺人を扱っている上に多少、常軌を逸した結末も手伝って、重い印象です。エラリー・クイーンのドルリー・レーンとテイストを同じくする悲劇、もっと言えば、桐野夏生のようなハードボイルドな社会派のニオイもします。
読者が知らない事実が謎解きに使われることは無いため、フェアなストーリー展開ですが、警察の捜査がナカナカすすまないことで、完全に犯人のペースでゆっくりと話が進みます。読者は普通、その本の残りのページ数で、結末までの時間を無意識に感じるものですが、「このままで、本当に話が終わるのか?」と心配するほど、残りのページが少なくなっても、解決が遠く感じられます。しかし、エンディングはきっちりと決まっています。この話を「恋愛小説」として捉えると、もしかすると物足りないかも知れませんが・・・。
アマゾンを調べると、なんと267人もの人が感想を投稿しています。人気作家なんですね。福山雅治が湯川教授役で映画化・TVドラマ化されているようですが、ちょっとイメージと違う感じです。そっちは見ないかな。
週末朝起きてから、ランチタイムまでに読める本です。是非、手にしてみてください。
おいらはアガサ・クリスティーが好きやな~w(゚o゚)w
お邪魔しましたm(__)m
by まりな (2008-10-09 00:42)
まりんさん、
初コメントです。ありがとうございます。またお邪魔しにきてください(笑)。
by 地上の星 (2008-10-11 16:45)