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東電からの応援融通??? [政治・社会]

節電が功を奏したため、電力使用量が10-15%減ったので、東京電力から東北電力や関西電力への融通を検討しているとの、東電の藤本副社長のコメント。以下、日経新聞より。

-----------(7/12、日経新聞より)------------------

東京電力の藤本孝副社長は11日、日本経済新聞のインタビューに応じ、1日から実施されている電力使用制限令に基づき「同じ気温でみた場合に10~15%程度電力使用量が減り、夏場は乗り切れるメドがつきつつある」と指摘した。その上で、東電よりも需給環境が厳しい西日本の電力各社に対し「要請があれば、応援融通を検討しなければならない」と述べた。

 夏の供給余裕が出た場合、その日の需要に応じて他電力への一時的な融通を検討する。藤本副社長はまずは同じ周波数の電力を使う東北電力への融通を優先するが、西日本の電力会社から要請があれば応じる可能性を示した。

 電力が全国で不足しているため「オール電力(会社)でカバーしなければいけないのは、電力会社として必要な考え方」としている。

 だが東電管内は電力使用制限令で利用者に節電を強いているのに対し、西日本の電力会社の節電要請は顧客の自主的な対応に任されている。

利用者への節電要請を緩める方が先ではないか、との指摘に対しては「計画停電をなんとしても避けるため、需給には余裕を持ちたい」とした。他電力に供給を検討する一方で、現段階で節電要請の緩和は難しいとの考えを示すもので、波紋を呼ぶ可能性もある。

 足元の需要については9日(土)のピーク需要は前日8日(金)よりも約100万キロワット多かったことから、自動車業界を中心とした休日操業など「製造業の土日シフトの効果がかなり出ている」との見方を示した。

 今後も「節電が着実に実施されれば、需要の見通しを見直す」として電力需給環境が好転する可能性を示唆した。

 ただ暖房需要が膨らむ冬までに柏崎刈羽原発(新潟県)で定期検査中の2基の再稼働ができない場合には、今冬の電力需給が厳しくなる。藤本副社長は今冬の電力使用制限令の可能性については「政府が決めること」としたうえで、「昨冬のピーク需要(5150万キロワット)と同じ供給力を確保できる状況にない」として、夏と同様に一定の節電が必要になるとの考えを示した。

--------------(以上、日経新聞より)--------------

春に輪番停電をやって、あれだけ節電の必要性を政府、電力、マスコミが一丸となって騒ぎ続けたのは一体なんだったのだろうか。その結果、例年の数倍の熱中症死者を出しているというのに。節電でこれだけ需要を減らせるのなら、中部電力も関西電力も節電努力を行なわせるのが筋だろう。

透けて見えるのは、

①原発が無くなると大変だぞ、というキャンペーンをし続けてきたが、結構節電と代替電力で賄えてしまえることが明らかになり始めて困っている。

②この上、関西電力、中部電力の管内で大規模に節電を始めて、「やっぱり原発止めても何とかなるじゃないか」というコンセンサスが出来上がるのは、何としても避けたい。

③中部・西日本の電力需要をなるべく下げずに、日本の電力需要全体を一定程度確保したい。

ということだろう。一言加えると、こんな内容を無批判にさらっと掲載してしまう日経新聞も同罪だろう。

東京電力の管内でも、便乗節電が横行している。そもそも、ピーク時の需要だけカットすれば良いのに、公共交通機関のエレベーターやエスカレーターが一日中止められているのは何故だろうか。ほんの事例に過ぎないが、例えば、レインボーブリッジのライトアップ、どう考えてもピーク需要カットとは関係ないと思われる。

ではなぜピーク需要と関係のないところでこうした便乗節電が横行するのか。彼らの頭が悪いのか。いや違うだろう。巧妙に、行政と東電が一体になって、「原発が無いとこんなに世の中暗くなるんだぞ」というプロパガンダをしていると考えるのが自然だと思うがどうだろうか。

週末、我が家の廊下の電球が切れたので、ホームセンターに行った。LEDの電球って2・3千円するんですね、たった一個が。こんな茶番のために、電球に数千円も使う気にとてもなれません。

 


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bellissima

久しぶりにコメントさせて頂きます^^。 ケルンからベルリンに移動する車窓から、風力発電の風車群と太陽光発電のソーラーパネル群を何か所かで見ました。 断然日本の方が日照量が多いのだから、ソーラーパネルが早急に普及すればいいのに、と思います(弊害があると言われている部分については、帰国後に勉強します)。 福島の原発さんから何かを学ばないといけませんよね、人類は。 
by bellissima (2011-07-14 05:58) 

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