冬の八ヶ岳

八ヶ岳の山小屋を手に入れて2年が過ぎました。最初はガスコンロとちゃぶ台と薬缶しかなくて、貸布団で寝てカップラーメンを食べていたのですが、トイレを水洗にし、家具や食器を少しずつ買い揃え、TVのケーブルを引きとインターネット環境を作り、車を冬用に４駆に換え、ずいぶんと住みやすくなって来ました。また、水道管や水道設備が凍結するため寒冷地では退去時の「水抜き」と入荘時の「水通し」が必要なのですが、これにも随分慣れました。何しろ最初の冬は、ボイラーの水抜きに失敗して「全トッカエ」という痛い目に会いましたから。

氷点下20度近くまで下がるので、寒いと言えば本当に寒いのですが、2時間ちょっとのドライブで、冬山の真っ只中に行けるのは、中々楽しいです。

【美鈴池から見た赤岳】

八ヶ岳は日本海側では無いので、今年の大雪もあまり関係なく、山荘の周辺（標高1600m程度）のところで、40cm程度の積雪です。真冬の凍てついた山の中でまき割りをしたり、雪かきをしたりするのに調度いい感じの雪山です。

犬は氷点下10度を下回ると流石に寒いようで散歩を拒むのですが、それより上の気温なら、かえって喜んで歩き回っています。散歩の出だしは多少足が冷たいようで、片足を持ち上げるようなポーズをとるのですが、歩いているうちにそれにも慣れ、先頭を切って走ってます。

【凍った池の上で】

 

 

電動草刈機

東京のマンションで日常生活を送っているのであれば、滅多に必要にならないものを買いました。
電動草刈機


我が家のイヌが極度の暑がりなのを言い訳にして、最近八ヶ岳の山の中に築23年の山小屋を手に入れました。冬場は雪に覆われていたのですが、この時期になると、いろんな種類の植物・草が伸び始めます。放っておいても、多分、なんと言うことも無いのでしょうが、買ってきた草花を植えてみたり、自分で剪定バサミを持って見よう見真似で敷地に手を入れ始めると、やはり伸び放題の植物も気になります。

しかし、山の中だけあって、敷地も結構広く、手作業はどうもなぁと思いつつ、草刈機を物色していました。市販のものはホトンドが軽油かガソリンで動くエンジン式の物なのですが、思い切って富士重工製の充電・電動式の物を手に入れました（ちょっと高いのです）。

都会と違って、山の中は車の音などの騒音がほとんど全くなく、鳥のさえずりしか聞こえません。一方、エンジンの音というのは、結構大きなものですし、排気もかなり出るため、山中の静寂と健康を考えて、電動のものにした次第です。

郊外の畑や田んぼで農業の人がエンジン式のものを使っているのをよく眼にすると思いますが、原付が走る程度の音を立てます。電動を使ってみて驚いたのは、音がほとんどしないことです。一方、パワーと持ちを心配したのですが、かなり強力で、直径2-3cmの小さな木ぐらいは、一気に切ってしまいます。また、フル充電で45分使え、一時間の充電でフルになるので、庭仕事ぐらいには十分過ぎる持ち時間です。

この週末は中山園http://www.nakayamaen.com/という小淵沢の園芸屋さんに行って、幾つか草花を買ってきて植えました。八ヶ岳は鹿が出没して、好物の草花だと食べてしまうので、何を植えるのか注意が必要です。ちなみに3週間前に植えたアジサイとギボウシ、スズランは片っ端から食べられてしまいました（笑）。実験的に一つだけ植えてみて、１週間無事だったら翌週もっと買い込んで増やす、ということの繰り返しになりそうです。