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リーマン破産申請 [市場・運用]

先週はNYで今日から香港。なんだか忙しい。ホテルにチェックインしてTVをつけたらCNBCで延々とリーマンの破産申請のレポートしています。

生まれて初めてNYに行ったのがトレーニーで当時のシェアソン・リーマンに行った時でした。1990年、もう18年前です。日本では、リーマンもゴールドマンもモルガン・スタンレーもメリルリンチも一緒くたにして「投資銀行」と呼びますが、リーマンやメリルリンチは当時から「ブローカー」と呼ばれていたと思います。事実、収益に占める投資銀行業務の比率は、比較的低かったことを記憶しています。

歴史がある一流のゴールドマンのような「投資銀行」と比較してリーマンやメリルのようなブローカー母体の会社の投資銀行部門には、なんとも言いにくい劣等感があって、いつか追いついてやる、というギラギラした感じの人が多く在籍していたのを覚えています。老舗のゴールドマンのような会社は、主要な優良企業を顧客としてすでに囲いこんでいるため、新規参入者が入りにくい閉鎖された市場です。

リーマンやメリルは、その後投資銀行業務に注力して今日に至るまで、売り上げを伸ばしてきました。ありとあらゆるものを「証券」にしてしまう証券化業務が拡大することに比例して、リーマンやメリルの投資銀行業務も拡大するのですが、やはり、新規参入者が獲得した市場はリスクの高い市場だったようです。住宅市場のバブル崩壊と信用収縮の過程で、この2社が立ち行かなくなってしまったようです。

もともとブローカーですから、投資銀行業務で優良な顧客を抑えているわけではなく、買収する側から見ても、食指が動きません。韓国の銀行などが、取りざたされましたが、結局、買い手が見つからず時間切れになってしまいました。メリルについては、バンク・オブ・アメリカが救済合併することになったと報道されています。リーマンよりは、客層も良く、リテール業務で強いのが魅力になたのだと思われます。

今夜の米国市場と明日の日本市場は大荒れが予想されます。今日は、日本は敬老の日ですが、中国も韓国も祝日で(中秋の名月の休みだそうです)欧州から市場が始まっていますが、ロンドン市場もかなり下げています。為替は世界的にドル安です。

3月11日のベアスタンズの救済あたりが今回の下落相場のターニングポイントになるかと思っていたのですが、少し楽観的すぎたようです。まだ終わった感じがしません。
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