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転職後1年 [ビジネス]

一ヶ月アップを怠ると、あちこちから「サボってる」とのご指摘を受けます。名古屋のジーヤ様、私のブログ「浮世離れしてる」ってどういうことですか?広辞苑には

 うきよ-ばなれ【浮世離れ】 世間の常識からかけ離れた言動をすること

とあるのですが・・・そんなに世間の常識を逸脱しているでしょうか(笑)?

さて、去年の秋、今の会社に来てから早くも1年が経ちました。去年の今ごろは、生まれて始めての雇われマダム業に、手探りをしたり人の話を聞いたり、データを収集したりしながら、どうやってこの会社を立ち上げるかに思いをめぐらしていたのを思い出します。一旦方向性が決まったあとは、本社のマネジメントに説明し支援を訴え、ヒトやシステムを用意し、事務を立上げ、ターゲットを絞って営業を行い、プロダクトを準備し・ストーリーを作り・・とただ目の前の課題を一つ一つこなすだけの1年だったなぁと振り返っています。

このブログを書き始めたのが6月で最初の記事で「社運を左右するようなプレゼンがありまして・・」などと書いていますが、このプレゼンは、その後3回戦まであり、最後は米国本社でのプレゼンを行い、見事に採用になりました。本当にやるのか?という社内外の「懐疑の目」が「期待の目」に変り、「応援の声」となって最後は文字通り熱狂で祝福されるようなプロセスでした。多くの人たちの主体的なサポートを受けながら、僅か10名の会社が、自分達なりに成し遂げたことのに対して、とりあえずこの一年は満足行く結果だったなぁ、と思っています。Yes, we can!と言う熱狂に包まれたバラク・オバマ次期大統領の演説に、何となく私も込み上げるものを感じるのは、達成したことの大小は別にして、ある種の共感を感じることが出来たからだと思います。

しかし、チャーチルの言葉を借りれば、この一年は"This is just the end of the begining."であることには間違いありません。目の前に明確に迫っている世界同時不況、更に不安定さをますであろう市場の中にあって、資産運用業界に身を置きながら、どっちの方角を向いて何を頑張ればいいのか考え込むことも多いです。

幸いなことに当社は、数名の増員・採用を予定しており、多くの人たちと面接をするのですが、面接に来る人たちの話は日を追うごとに厳しさを増しています。「午後一番に呼ばれていきなり退職金を提示され、その日の夕方に私物をまとめて出てきた」「昨年最高ランクの人事考課を受け、今年もチーム内で2番目の成績を上げているのに何故か自分が退職の対象になった・・」といった体験談を聞くことが増えています。

友人のヘッドハンターも「当面、金融・資産運用業界は仕事にならないので、最近は医薬品業界を回ってます」と笑いながら言ってます。

お客様のところに行っても、全くプロダクトやビジネスの話にならず、市場や経済の暗い見通しの話に終始してしまいます。火事が市中に広がりはじめているのに、家具を売ろうとしているような気分です。

こういう時は基本に返って、足元の仕事をしっかりとこなしながら、少し先を見つめてどんな会社にしたいのかを考える好機だと思っています。商品、収益、ビジネスモデル、といった経営学ではなくて、会社の雰囲気、外見、企業文化、共有する価値観・・といった少し青臭いことを考えてみたいと思っています。「あの会社に入りたい」と人々が思い、「あの会社と付き合いたい」とお客様が思ってくれるような会社は何を具現すればいいのか・・。日々の仕事に追われながらも、転職後の2年目はそういうことを考えながら過ごしたいと思っています。

 

 

 


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