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杉原千畝 [政治・社会]

杉原千畝(すぎはらちうね)という外交官をご存知でしょうか?日本のシンドラーとか、「6000人の命のビザ」という話は聞いたことがあるかと思います。第二次大戦中、リトアニアの領事を務めていたとき、ナチスドイツの侵攻により迫害を受け始めた多数のユダヤ人が難を逃れるためにリトアニアの日本領事館に列をなしたのですが、彼らに対して、日本に入国させるための査証を6000通発給した外交官です。

当時、日本はドイツと同盟関係にあったことから、杉原氏は意図的に外務省の意向を無視して査証を発給することで、人命尊重を優先させたのですが、そのせいで、後に外務省を追われることになります。 杉原氏に歴史の脚光が当たるのは、1968年になってからの話です。難を逃れて日本経由でアメリカに渡ったユダヤ人達がその後恩義を忘れず、杉原氏を探し出したことに始まります。

 たまたま私の親友の奥さんが、杉原氏のお孫さんに当たることから、故杉原氏への叙勲式に出席させて頂いたり、この話のミュージカルを見ることなどがあって、期せずして知ることになりました。杉原氏の奥様の杉原幸子さんは昨年お亡くなりになったのですが、幾度かお目にかかることもありました。

杉原氏が身を呈して助けたユダヤ人の多くは、日本→上海経由でアメリカに渡ったと言われています。イスラエル建国に当たってはこのアメリカに渡り成功したユダヤ人社会が大きな役割を果たしているともいわれています。

かつてこれほど迫害を受けたユダヤ人が、今、ガザで大量虐殺をしています。杉原夫妻はこの現実を悲しく思っているに違いないと思います。 

更に深読みすると、ユダヤ人世界が、杉原氏を探し出し、事ある毎に表彰したり、講演会を開いたりしていたのは、もしかすると、イスラエルという国家の悪行のカムフラージュの為だったのではないかとすら思えます。この美談は、事実であったことは間違いないのですが、ことさら繰り返すことで、迫害を受けたユダヤ人、恩義を忘れなかったユダヤ人という美しい善良なイメージが日本人を始めとする国際社会の潜在意識に植付けられます。 

杉原千畝という外交官は心から尊敬します。しかし、恩義ある筈の彼の存在までも情報操作のツールに利用するイスラエルには恐怖心を抱きます。


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中村 勉

・ブログを再開したのですね。私がLAにいた時(以前のブログ)を楽しんでよんでいました。
リーマン破産申請も昔を思い出して読ませていただきました。
by 中村 勉 (2009-01-16 19:54) 

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