SSブログ

映画4本 [本・映画]

インフルエンザの流行を物ともせずに、アメリカに1週間出張に行きました。確かにCNNは連日騒いでますが、アメリカ人は全然気にしてませんでした。死亡率は普通のインフルエンザよりも低く、大騒ぎする理由が見あたりません。タミフルに耐性のあるウィルスが増えているので、今の内に騒ぎを作って在庫整理をしてしまえ、というような裏の動機があるのかもしれませんね。「メキシコはタミフルの備蓄をさぼっていたので致死率が高かった」などという報道はまさにそんな感じでした。

今回の往復の機内は見たい映画が多く、5本の映画を見ました。以下、4本分メモ代わりに・・。 

グラン・トリノ

主演監督クリント・イーストウッドの評判作です。グラン・トリノとは、70年代に米国を風靡したフォードのスポーツカー。フォードをリタイアしたエンジニアの70歳絡みの老人が30年以上大事に磨きながら綺麗に乗っている車です。古いものや古い価値観が現代社会に生き残っていることで、逆に光を増すことの象徴としてこの車の名前を題名につけたのかもしれません。親父が強く怖くそして真の意味で男らしかった頃そのままに描かれた主人公は、映画の前半はただの頑固ジジイなんですが、だんだんとその憎まれ口の後ろにある優しさ、愛、過去を引きずる苦しみみたいなものがジンワリと伝わって来るいい映画です。なまじヤサシイ私などは、絶対こんないい感じのジジイにはなれないと思わされました。見る価値あります、この映画。 

マジソン郡の橋

少し古い映画なのですが、同じクリント・イーストウッド監督・主演のこの映画も見ました。奇遇ですが、舞台になっている、アイオワに出張していたのです。小説が流行ったのは15年も前で、その頃やはり、このアイオワに居住していました。何故か日本人観光客が片田舎の橋を大挙して見に来ていたのを思い出します。小説は余り面白くなかったので、映画は封切時には見なかったのですが、迂闊でした。映画は秀逸でした。何しろメリル・ストリーブがいいんです。言ってしまえば四日間だけの不倫の話なんだけど、中年の女性ならではの色気を清潔に演じながら、主人公の葛藤や決意、心情の移り変わりを美しく表現しています。クリント・イーストウッドは脇役に追いやられてます。 

イエスマン

ジム・キャリーのコメディ。いやいや出席させられた成功哲学のセミナーに教祖らしきヒトから「なんにでもイエス」ということを約束させられ、大変な目に会いながら何だか人生が好転していく・・というバカバカしいお話。バンジージャンプをさせられ近所の婆さんの誘惑にまで「Yes」だから悲壮なんだけど、ジム・キャリーにかかると「次は何だ」とワクワクさせられます。 

スラムドッグ$ミリオネア

主人公は全く教育・教養の無いはずのお茶汲みの若者。「ファイナルアンサー」という番組のインド版で次々と難問をクリアしてしまい、詐欺の疑いをかけられ尋問されるのですが、何故それらの問題の回答をたまたま知っていたかという子供のことからの回想シーンを中心に作られた物語です。悲惨で厳しい過去が、インドの発展と貧困をあぶり出しにするのですが、最後は何とかHappy Endになるので、後味は救われた気持ちになります。音楽も何だか知らない音楽なんですが、いいんですよ。必見だと思います。映画館に行って見たいと思いました。   


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

bellissima

地上の星さん☆

こちらケルンでも新型インフルエンザは全く気にされていない様子です:ニュースで何度か見ましたが、1分ぐらいでさらっとレポートされ、すぐに次のニュースに変わってしまいます。

イエスマン、ワタシも見ましたよ~ 内容はホントくっだらないですけど、「やっぱり前向きにいこう!」と確認できる映画ですよね~
by bellissima (2009-05-26 04:26) 

地上の星

bellissimaさん早速コメントありがとうございます。ケルン留学楽しそうですね。また私のブログも覗きに来てください。
by 地上の星 (2009-05-27 00:46) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。