高嶺の花(八ヶ岳・横岳登山) [スポーツ]
土曜日、朝起きたら好天で、地元ケーブルテレビの予報を見ても、一点の曇りもなかったので、意を決して単独日帰り登山に挑戦してきました。本来午前7時には登り始めるべきところを10時ごろの出発でしたが・・。
【登山口入り口から見た横岳】
この辺で朝の10時。元気・意気揚々です。ちょっと歩いたら、もう山を下ってくる女性の二人組みに遭遇しました。今頃登り始めることに何だか後ろめたさを感じます。この登山道は、ほとんどが林の中の岩や倒木だらけの急峻な道をただヒタスラ登る「バカ尾根」と呼ばれる道です。ほとんど修行のような状態でした。
(ずっとこんな感じで景色は見えません)
半分くらい過ぎたところで「枯れ木帯」というところがあって、一種異様な景色です。ここから先は結構残雪があって、気をつけて上らないと転びます。下りではアイゼンを持っていかなかったせいか、随分と転びました(笑)。
【こういう残雪の斜面が後半はほとんどでした】
尾根の北側斜面の残雪帯を抜けると、突然森林が終わって低木のハイマツが生い茂る高山帯に入ります。ここまで来ると(極めて険しいのですが)頂上まで30分くらいです。
【ハイマツ帯から頂上を臨む】
横岳の頂上に着くと、右(北)に硫黄岳、左(南)に最高峰赤岳と阿弥陀岳が望めます。
【赤岳と阿弥陀岳】
2800mを超える山をぶっつけ本番で上るのはかなりしんどかったです。4時間かかりました。でも、頂上ではココでしか見ることの出来ない、可憐な高嶺の花たちが出迎えてくれました。
【オヤマノエンドウ】
お昼は、ジェットボイルでお湯を沸かし、カップラーメン。塩分を必要としている体に調度良い塩加減!
このために頑張って登ってきたともいえる、「ツクモグサ」の花です。
ガクが細かい毛に覆われていて、寒くなると花が閉じて、自らを寒さから守ります。この日は好天でしたので、大きく美しく開いていました。山頂の岩場の崖っぷちに咲いている可憐な花です。
【ツクモグサと阿弥陀岳】
4時間かけて登り、頂上で40分程休んだり遊んだあと下山しました。もう少し体力と時間があれば、足を伸ばしても良かったのですが、未経験な日帰り単独登山なので、早めに下山しました。
もちろん、登りの方がエネルギーの消耗は激しくて、心肺機能を酷使するのですが、下りは、普段使わない足の使い方をするので、かなり厳しかったです。行程の大半で、アタマの中をずっと、中島みゆきの「重き荷を負いて」が流れていました(笑)。2時間10分かかりました。降りてきてすぐには「もう二度と行かない」と思っていたのですが、また行きたくてうずうずしているのが山の不思議なところです。
「重き荷を負いて」
足元の石くれをよけるのが精一杯
道を選ぶ余裕も無く 自分を選ぶ余裕も無く
目にしみる汗の粒をぬぐうのが精一杯
風を聞く余裕もなく 人を聞く余裕もなく
まだ空は見えないか まだ星は見えないか
ふり仰ぎ ふり仰ぎ その都度コケながら
重き荷を負いて 坂道を登りゆく者ひとつ
重き荷も坂も 他人には何一つ見えはしない
まだ空は見えないか まだ星は見えないか
這い上がれ 這い上がれと自分を呼びながら 呼びながら
まさに「高嶺の花」! お花の写真がきれいで、見とれてしまいました。
そしてその頭のなかをめぐっていた歌!歌詞をしみじみ読みいってしまいました。深いですね、これ。
聞いたことがないので、ワタシが凱旋帰国したらカラオケで聞かせてくださいませ~
by bellissima (2009-06-29 02:07)
bellissimaさん、
そういえば門仲会でカラオケって行きませんね。この「重き荷を負いて」はカラオケにないんですよ(←何故知ってる)。
お勉強頑張ってくださいね。
by 地上の星 (2009-07-03 09:17)
登山って大変だよね。
今度さ、全盲の人のサポートで富士山いくんやけどチョー不安。そんひと11回目の登山、登頂。
おいらはお初。1、2年先になることを祈ります。
そんひとの目の代わりに表現するためについていくんやけどね。言葉って生き方そのものやと思うから伝わりきらんやろしね。
カップラーメンの画像にはげまされましたわ。
あんがとねん。またね~。
blogのタイトルからいくと初老の男性。
いくつの人やろねo(^-^)o
ほな(^O^)/
by おいら (2009-07-28 05:33)