SSブログ

村上春樹 [本・映画]

1Q84が上梓しされて直ぐに買って読みました。恥ずかしいことに、村上春樹の小説を手に取るのは初めてでした。信者とも言えるような熱狂的なファンが多く存在する小説家、というだけで逆に手に取るのを躊躇してきていたような気がします。

1Q84はBook1Book2の二巻で、青豆(女性)と天吾(男性)という二人の主人公のストーリーが交互に展開します。比喩や引用が多いため、本当の意味での作者の意図を把握するためには、欧米文学や音楽、歴史などにかなりの幅広い知識と教養が要求されると思います。 

自分自身、とてもその域に届いていないのと、そもそもこの作家の小説を読むのは初めてなので、評価どころか感想を述べるのも憚られるのですが、面白かった、と思います。「村上ワールド」と表現される世界観に加え、なんと言っても登場人物が魅力的です。これは主人公の二人だけでなく、それ以外の人物設定が緻密で独特です。1Q84を読み終わった読後感は「面白いんだけどよう判らん」というものでした。ファンの間では、「続きがあるはずだ」と巷間されているようですが、私もそのように感じました。

よう判らん、ままで放っておくのも癪なので、その後、他の作品も手にとってみました。「海辺のカフカ(上下)」「ねじまき鳥クロニクル(1,2,3)」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(1,2,3)」を読んでみました。気がついたらこの夏は1Q84に始まり4作品10冊もの村上作品を読んだことになります。

以前の作品は、1Q84に比べると、性的描写や暴力的表現が穏やかで、その分読みやすいと思います。面白いのですが、よう判らん、というの読後感は全てに同じだと思いました。恐らく、ディズニーランドなどのテーマパークに行って、何かを判ろうとすることが愚かなのであって、村上ワールドを純粋に楽しめばいいのかもしれません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。