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清和会VS経世会 [政治・社会]

去年の9月以来です。何だか民主党が政権取ってから(特に意味はないですが・・)一度も、書いてないので、政治の話から再開しようと思います。

昨年5月に、当時の民主党の小沢代表が辞任して以来、「政治とカネ」をキーワードとしたマスコミによる民主党への批判が続いています。自分が中学校3年の時の大ニュースだった、ロッキード事件やその後のリクルート事件、佐川急便事件を思い出しました。捜査当局の関係者からの話を新聞、雑誌、テレビというマスコミが一斉に流し、渦中の政治家の人気・信頼度をとことんまで落とし、同じタイミングで世論調査をし、「支持率低下」をまたニュースにする。政治家の周囲の人間に捜査の手を伸ばし、予算委員会など国会の場で追求し、また追い込んでいく。

これほど大きな事件ではなくても、たとえば鈴木宗雄議員の時も同じでした。

あまり、戦後の自民党政治史に詳しくなかったので系譜を調べてみました。それぞれの大事件で追求された国会議員、田中角栄、竹下登、金丸信、鈴木宗雄、小沢一郎・・全員が経世会(出身)の実力者だという共通点があります。献金疑惑で1億円の小切手を受領したとされる橋本龍太郎も同じ派閥です。どうも偶然では無いような気がします。

経世会はもともとは自由党の吉田茂から始まる日本の保守本流で、どちらかというと族議員が多く、公共事業などの既得権益を多く持つ集団なので、汚職(疑惑)が起きやすいという説明には説得力があります。しかし、たとえばもう一つの大派閥清和会との比較から、あまりにも事件が経世会に集中して起きるのをそれだけの理由で説明するのは難しいと考えます。

清和会は、岸伸介、福田赳夫に始まり近いところでは森、小泉、福田、安部といった政治家が連なります。経世会との比較で誤解を恐れずにざっとした特長を述べると、官僚出身者が多く学歴が高い、安全保障その他で親米的、公人として靖国神社に行く傾向があり中国との距離を恐れない、という傾向があるといえるでしょうか。

経世会はこれに大して米国と対等の関係を望み、その分親中的(田中角栄は日中国交回復に尽力した)、政治家として叩き上げの人が多く、官僚を恐れない、といった傾向が見て取れます。

鳩山由紀夫にしても小沢一郎にしても、「脱官僚依存」を標榜し、沖縄の基地問題その他では米国追随ではない独自の立場を強調し、インド洋での補給活動もやめてしまいました。

あまり陰謀史観はとりたくないのですが、こうして並べてみると、「官僚と米国と距離を置こうとすると途端に、検察とマスコミから標的にされてしまう」ような気がするのですが。

 


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