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放射線について [政治・社会]

政府と東京電力が原子炉の中の燃料棒が高温で融けたことを「炉心溶融」という表現を使っていることから、海外のメディアはこれをMelt Down(メルトダウン)と訳して報道しているため、チェルノブイリを自動的に想起して「日本は大変なことになっている」と思われているようです。

海外の人たちから妙に同情的なお見舞いメールが届くのですが、基本的に東京エリアでは、放射線量が増えた、と言っても、私が海外出張するときに乗る国際線(高度が高いので微量の宇宙線を浴びる)よりもはるかに低い数値だし、「何倍にもなった」といわれるけど、ゼロが何倍になってもゼロだよ、と言うレベルの話だし困ったものです。

確かにあの発電所のある土地(せいぜい数キロ四方)は将来的にも使えない土地になり、我々が生きている間はずっと立ち入り禁止になるのだと思います。でも、想定していたM8.2の16倍の規模の地震に見舞われても、発電所の施設自体は持ちこたえたし、想定を上回る津波で、炉心のクールダウン機能が全部流されてからの東電の対応は理にかなっていると思います。政府が絡むせいでコミュニケーションが上手くとれないけど。

外資のいくつかの会社では過剰反応をして、拠点を香港に移したり、大阪のオフィスを探し始めたり、全員自宅待機にしたりしてるけど、リスク管理はリスクの大きさをある程度頭に置いてやらないと、ただの過剰反応です。そうそう、我が家のもう一人が、放射線を避けるために晴れてるのに傘さして歩いてる人を知ってるそうです。みんな似たりよったりですけどね。


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bellissima

全く同感です。海外でのこの大災害の報道内容に、現状とのギャップがある、ということにワタシも気が付き始めました。サンパウロ、シエナに住む友人達がしつこく「こちらに来なさい!うちに住んでいいから」と連絡してくるのも、このためですね。海外配信できる情報が限られているのはわかるのですが、これだけ世界との距離が縮んでいる今、もう少しなんとかならないかなぁ、と思います。
by bellissima (2011-03-20 16:51) 

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